今回から下水処理場・ポンプ場の電気設備の話をしていきます。 20160828 画像更新
写真を使って説明したいのですが、手持ちがないので入手してきたら
アップデートしていきます。
下水処理場(以下ポンプ場含む)の影の主役と勝手に思っている電気設備。
今回は受変電設備で、入り口の話をします。
下水処理場の受変電設備は一般的には高圧受電です。
細かい説明は省きますが、高圧受電とは3相3線6600Vで受電することです。
一般家庭は単相2線100Vとか単相3線200Vとかですので、それよりも大きな
電圧で受電します。
小さなポンプ場では3相3線200Vで受電していることもまれにあります。
逆に、大きな下水処理場では特別高圧(特高)といって7000V以上で受電している
ところもあります。下水処理にはかなりのエネルギーが必要なので、高圧・特高で受電するほうが
メリットが大きいのです。
設備容量が50kW以上は高圧~で受電します。
高圧で受電するメリットはいろいろあるんですが、ざっくり言うと
・料金が安い
・損失が少ない
・ケーブルを細くできる
など
高圧の受電は工場やビルなどでも使われるので、街ナカでも
受電できます。その辺の電柱の一番上に3本の線が走っていたら
それが高圧6600Vの可能性が高いです。
見ればわかりますけど、かなり細いケーブルで来てて、けっこう驚きますw
次に受電点の話
下水処理場の受電する場所は、その地域の電力会社に希望を伝えて
そこから受電できればラッキー。ダメな場合は調整ですね・・・(これは設計段階でやる話)。
下水処理場側の受け入れは電柱です。これを引込柱といいます。
電力会社側から3本の電線が渡ってきて、引込柱で受けます。
引込柱には高圧気中負荷開閉器(PAS)というものがついており、
これが電力会社と下水処理場(需要家)の責任分界点になります。
↑ど真ん中の箱形状のものがPAS。
ミシュランタイヤのキャラ見たいなのは絶縁用の碍子。
↑一番上の三本の線が高圧三相三線の引き込み線。
共架されているのは電話線だったり、インターネット線だったり。
PASの1次側でトラブルが起きたら電力会社の責任、2次側は
需要家の責任となります。
責任というのは、短絡事故や地絡事故を起こした時に周りに迷惑を
かけたときの責任問題で、停電が起きたからって電力会社がその分の
保証してくれるわけではありません(場内の事故で周りに波及した時は事故を
起こした需要家に責任が行きます)。
PASは処理場内で電気的な事故が発生した時に、電力系統から処理場を
切り離す役目をしていて、これが正しく機能しないと大変なことになります。
そのため、受変電設備の中では更新周期が比較的早いものです。
次回はPAS以降の話をします。
長くなるなぁ・・・。
あと写真ないとまったくおもしろくないので、撮ってきますわ。
PASの話ももっといろいろあるんですが、そのへんは他のサイトに任せます・・・。
あくまでも「下水処理場の電気設備」に注目するので!
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