下水道処理場を作る ~メインの6職種とは~

下水処理場の写真です。下水道関係

下水道は大きく分けて、管渠と処理場(とポンプ場)に大別できるという
話を以下の記事で行いましたが、ここでは処理場に注目して行きます。

下水道には2種類ある 合流式と分流式の説明
公共下水道の合流式と分流式について解説します。

「下水処理場を作る」そのためにはどのような職種の人が
必要で、それぞれどのような仕事をしているのか。
それを説明して行きたいと思います。

※基本的に技術系の話をします。
もちろん事務系の仕事もありますが、メインは技術系です。

学生のターゲットとしては、
・土木工学科
・建築学科
・機械工学科
・電気工学科
が中心です。でも、正直入ってから覚えることが圧倒的に
多いので、理系ならあんまり関係ないかなと思います。

下水処理場を作るために必要な6職種

さっそくですが

下水道業界(というか工事をするにあたっての)の職種は以下の
6つになります。

※計画~設計~工事~維持管理の一連の流れだと当然これ以外の職種が
関わりますが、ここでは設計~工事を中心に話します。
とくに設計と立ち上げの段階で水質職(化学、生物学系)も必要です。

①土木

②建築

③建築機械

④建築電気

⑤機械

⑥電気

 

それぞれについてざっくり説明します。
詳細については別記事に書きます。

土木職とは

土木職について説明します。

みなさんがイメージする一般な「土木」は道路、橋梁、ダムとかのイメージだと思います。
下水道業界での土木職種の担当範囲は「地面より下の構造物」という説明が一番早いでしょうか。

ざっくり土木職がすることをいうと

・処理場をつくるにあたり、その土地の性状に合わせた基礎(杭基礎など)をつくります。

・地面の下に構造物を作るための穴を掘ります。

・構造物つくって基礎とくっつけます

 

これが基本的な土木職の仕事。

土木設計は上記のための調査計画し、施工方法を考えて、図面にして数量を拾うこと。

土木施工は設計成果品から実際にモノをつくり上げること。

自然環境が相手です。

人間の体でいうと骨格ですね。

クルマで言うとフレームです。

ダウンザホールハンマー

下水道の土木職について詳しくはこの記事↓で説明してます。

下水道業界の職種 その①土木
土木職についての概要を説明します。 みなさんがイメージする一般な「土木」は道路、橋梁、ダムとかのイメージだと思います。 下水道業界での土木職種の担当範囲は「地面より下の構造物」という説明が一番早いでしょうか。

建築職とは

建築職について説明します。

一般的には「建物」というイメージだと思いますが、下水道業界での建築職種の担当範囲は
「地面より上の構造物」ということになります。要は土木担当以外の構造物、ですね。

ざっくり建築職がすることをいうと

・土木が作った土木構造物の上に建物を建てます。

・壁の塗装、防水を行います。

・窓やシャッター、壁や天井などの内装をつけます。

 

これが基本的な建築職の仕事ですね。
土木が自然を相手に仕事をするのが特徴、と説明しましたが建築のメインの相手は
法律や条例という印象です。

人間の体でいうと外皮構造とかでしょうか。
クルマでいうと板金塗装、防音材ですね。

あと、建築職は意匠、デザイン性がありますね。
これが一番他の職種と違うかも。

建屋

下水道の建築職について詳しくはこの記事↓で説明してます(加筆修正中)。

下水道業界の職種 その②建築
建築職についての概要を説明します。 みなさんがイメージする一般な「建築」はビルとかホールとかのイメージだと思います。 下水道業界での建築職種の担当範囲は「地面より上の構造物」という説明が一番早いでしょうか。

建築機械職とは

建築機械職について説明します。

一般的にはたぶん全く馴染みのない言葉だと思います。
家庭であるものでいうと、台所周りの設備がそれに当たります。
換気扇とか、ガスコンロとか、シンクとか台所に備え付けの設備です。
エアコンもそうですね。

ざっくり建築機械職がすることをいうと

・土木建築が作った構造物に空気調和・衛生工学設備を取り付けます。

これが基本的な建築機械職の仕事です。

「営繕仕様」という国の基準が技術的なベースです。

官庁営繕 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

 

人間の体でいうと汗腺とか、涙腺とかでしょうか。
クルマでいうとカーエアコンとかルームミラーとかですね。

建築電気職とは

建築電気職について説明します。

これも建築機械と同様に、一般的には全く馴染みのない言葉だと思います。
家庭であるものでいうと、照明設備とかTVアンテナ、電話機に当たります。
ルームライトや火災報知器、TVアンテナなどの備え付けの設備です。

ざっくり建築電気職がすることをいうと

・土木建築が作った構造物に照明設備、火報設備、音声設備などを取り付けます。

これが基本的な建築電気職の仕事です。

建築機械同様、「営繕仕様」という国の基準が技術的なベースです。

官庁営繕 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

 

人間の体でいうと・・・いい例えがないですねw
クルマでいうとルームライトとかヘッドライトですね。

機械職とは

機械職について説明します。

「機械」はわりとイメージが湧きやすいと思います。
ポンプとかエンジンとかですね。

家庭であるものでいうと、洗濯機とか掃除機、ドライヤーに当たります。
備え付けの設備ではなく、ある程度動かせる機器って思っていただければ
近いと思います。

ざっくり機械職がすることをいうと

・土木建築が作った構造物に、水処理・汚泥処理に必要な設備を取り付けます。

これが基本的な機械職の仕事です。

土建がつくった「ハコ」に機能(水を汲む、汚泥をかき寄せるなど)を与える、と。

設計について別記事で詳しく書きます。

人間の体でいうと筋肉、内蔵ですね。
クルマでいうとエンジン、足回りとかですね。

ゲート堰

下水道の機械職について詳しくはこの記事↓で説明してます(加筆修正中)。

下水道業界の職種 その③機械
機械職についての概要を説明します。 みなさんがイメージする一般な「機械」はクルマとかロボット、エンジンとかのイメージだと思います。 下水道業界での機械職種の担当範囲は「目で見える機械的な動作をする工作物」という説明が一番早いでしょうか。

電気職とは

電気職について説明します。

「電気」もわりとイメージが湧きやすいと思います。
ブレーカとかケーブルとかですね。

家庭であるものでいうと、黒物家電とかパソコンに当たります。
備え付けの設備ではなく、自分でチョイスできるTVとかパソコンです。

ざっくり電気職がすることをいうと

・電気を受電して配電します。
・機械設備が正しく動くようにコントロールします。

これが基本的な電気職の仕事です。

機械がつくった機能(水を汲む、汚泥をかき寄せるなど)にエネルギーを与える、と。

人間の体でいうと血液、脳みそ、神経、五感ですね。
クルマでいうとECU、電装系ですね。

下水道の電気職について詳しくはこの記事↓で説明してます(加筆修正中)。

下水道業界の職種 その④電気
電気職についての概要を説明します。 みなさんがイメージする一般な「電気」はブレーカとか照明とかのイメージだと思います。 下水道業界での電気職種の担当範囲は「機械に動力を送る、制御する」という説明が一番早いでしょうか。

 

 

以上がざっくりした下水処理場を作るために必要な6つの
職種についての説明です。

各職種の詳細については別の記事で書いていきます。

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