どうも部員Xです。
すごく久しぶりに下水道ニュースレビューやっていきたいと思います。国交省ニュースレビューはけっこうやってたんですが、下水道ニュースレビューはかなり久しぶり。
まぁネタが無いってのが理由ですけど、あいかわらず下水道関係は面白そうなニュースが少ないですねぇ・・・wまぁ下水道みたいな日陰者、縁の下の力持ち的な存在のニュースが多くても困るんですけどね(ネガティブなニュースも多いし)。
過去のレビューは下記。
今回取り上げるニュースは下記です。
①2億ドルも投資、あのビル・ゲイツが「トイレ革命」に挑戦する理由
(最終更新:2/6(土) 16:01東洋経済オンライン)
②タワマン浸水した武蔵小杉「天災ではなく人災だった」市と住人たちは“泥沼裁判”
最終更新:2/6(土) 15:01週刊女性PRIME
ではやっていきます!!
2億ドルも投資、あのビル・ゲイツが「トイレ革命」に挑戦する理由 (最終更新:2/6(土) 16:01東洋経済オンライン)
(中略)
開発途上国では、トイレの不衛生、あるいはトイレがないことによって感染症にかかり、多くの人が命を失っている。
そんな開発途上国の状況と本気で向き合っているアメリカの経営者がいる。ソフトウェアの世界的企業、マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツだ。彼は開発途上国の死者数を減らすために、約2億ドル(約210億円)の資金を投じて新しいタイプの汚水処理装置を開発した。
(中略)
引用:https://toyokeizai.net/articles/-/405186
すげぇ、ビル・ゲイツすげぇ
素直にそう思います。
端的にこの記事のことを言うと、ビル・ゲイツが「トイレ改革」で人類に貢献する!!という話であります。
途上国のトイレ事情について、記事では、
アフリカはとくに深刻だ。下痢によって年間300万人が命を失っている。幼い子どもの状況はとくにひどく、その12%が5歳の誕生日を迎えることなく息を引き取っているという。 理由は水と排泄物の問題だ。トイレの環境が整っていない地域では、排泄物を流す川の水がそのまま飲用水にされている。しかも、その川で子どもたちは水遊びまでしている。健康でいられるはずがない。 汲み取り式トイレがある村でも、バキュームカーや下水処理施設はない。便器のまわりは汚れ放題。そこで排泄をする人はほとんどいない。屋外のほうがまだましなのだ。『天才の頭の中』では、屎尿で汚染された川で遊ぶ子どもたちや汚れたままの便器の様子をありのまま映している。
これが現実であり、パソコンを寄贈しても一向にアフリカの公衆衛生が向上しないのはなぜかと、ビル・ゲイツは感じたと。
でも先進国のように下水道管渠の整備や下水処理場をすぐにつくるのことは現実ではない・・・(金がかかりすぎる)ってことで、新しい汚水処理設備を開発してしまおうと。
ようは、面的ではなく点的な対策でまずは改善していこう、ということですね。
で、「オムニプロセッサー」なる汚水処理設備を開発したのです。
そして18カ月をかけて、水も電気も使わず、排泄物を溜めるタンクもいらない汚水処理装置「オムニプロセッサー」を開発した。 オムニプロセッサーは次のような装置だ。
(1)ウンチの水分は蒸気にする。固形物は燃やす
(2)自己発電。蒸気エンジンで汚水処理装置に電力を供給する
(3)蒸気の水は飲用にする
画像引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Omni_Processor
でっかい個室のトイレかなぁ~くらいに思ってたら、焼却炉みたいなプラント設備なんですね。
え・・・こんなことできるの?
ってくらい自己完結型の汚泥処理設備。メンテの手間もすごくかからなそう。
でも、1施設あたり5万ドル!!!かかってしまうので、量産できない!!
そこで量産化をするメーカを募ったところ、日本の衛生器具メーカであるLIXILが手を上げた!!
おお~ここで日本のLIXILが絡んでいるのか~すごいなぁ。プラント設備作れるのか、知らなかったです。
この手のニュースにアンテナ張ってる私がこの話知らなかったことをみると、まだ開発中ということでしょうか。
以降は、LIXILがすでに途上国向けの節水型トイレシステムを開発してるよ~という話が続きます。
いい話!!と思いました。
「綺麗事」かもしれませんが(トイレだけに)、超大金持ちが私財でこういうことやるのはかっこいいと思います。
実際、日本を筆頭にトイレ(と下水道)がちゃんと機能している先進国は公衆衛生のレベルが高いわけで、「排泄を安全にできる」ことってものすごく多岐にわたるメリットがあるんです。記事にもありますけど、健康面への影響だけでなく、性犯罪などの社会問題にも関わるわけですし。
もちろん、アフリカなどの途上国は将来的にみれば成長の余地のありまくる大市場です。途上国が発展すれば、先進国にもメリットがあるので、長く広い目で見ている可能性もあると思いますが、ビル・ゲイツさんレベルの超大金持ちになると、そのへんの打算的な発想はもうないでしょうw
とにかく、人類の幸福に貢献する・・・こういうレベルで物事考えてそうですもん。まぁ陰謀論的にいろいろ考えることもできますけど、やらない善よりやる偽善ですから。
タワマン浸水した武蔵小杉「天災ではなく人災だった」市と住人たちは“泥沼裁判” 最終更新:2/6(土) 15:01週刊女性PRIME
(中略)
道路の側溝から流れる一定量を超えた雨水を川に放流できる仕組みになっている当該エリアの合流式下水道は、“樋門”と呼ばれる水門を閉めることで川からの逆流を防ぐことが可能になっている。損害を被った現地住民は、“この水害は、台風による「天災」ではなく、川の水位を見ながら逆流を防げるタイミングで樋門を閉めることを怠った市の対応ミスが原因にある「人災」だ”と主張した。 対して市は、“マニュアルどおりだった”、“正しい手順に従った”、“市に責任はない”と反論。台風被害から一年以上経った今も両者の争いは続き、2021年3月にはとうとう住民側の原告団約60人が市に損害賠償を求めて提訴する予定だという。
引用:https://www.jprime.jp/articles/-/19970
こういうニュースって、マスコミの方々好きですよねぇw
行政が悪者になる訴訟はホント、好きですよねw
自然災害系なんですが、地震系(津波の予知に関する訴訟)とは違い、降雨はある程度予想できる(言い換えると、住民も予想できる)類なので、どういう判決になるのか、正直楽しみです。
ぶっちゃけ、この手のポンプ場や樋門の運転規則は、ある程度はマニュアルで決まってるんですが、マニュアルどおりにオペレーションしても、誰かしらに被害が及ぶんですよね。
樋門閉じてポンプ回して排水しまくったら下流で氾濫したら・・・?
運転規則通りにHHWLでポンプ止めて内水氾濫したら・・・?
とか、現場では判断するのが難しいことなんです。
堤防やポンプ場をいくら整備しても、完全なものなんてないんです。これら土木構造物や機械設備は、「上から下に流れる」という水の物理法則に抗うためのもので、ちゃんとメンテして維持管理しても壊れてしまったり、動かないことだってあるのです。なので、私個人としては、「住む場所」でリスクが決まるので、いくら堤防があっても、ポンプ場があってもそれを理由に安全だ、なんて思って家を買ってしまってはダメってことですね。
まぁでも、逆に考えたら、行政が悪い!って判例でたほうがいいかもしれませんね。
「この土地に住んではいけません」
といえますもんね。
「マニュアルどおりに運転すると、こういうリスクがあるので、それを理解した上で生活してください」
とかもいえますね。
さらにいうと、これを理由に堤防高くしたり、大きなポンプ場の整備もできるかもしれないですね。まぁめっちゃ金かかりますけどw(当然、完全にはなりませんけどね。)
なお、私は賃貸派ですので、この手の災害にあったらすぐに引越しますw
クルマ筆頭に家財もほとんど価値のあるもの持ってないですし。持ち家派はこの手のリスクがあるのをしっかり認識して、買うなら備える(保険に入る)ことが必要でしょう。
ってことで、今回は以上です。
ではまた。
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