3DCADと下水道業界 3DCADをどのように活用するか

下水処理場の写真です。 下水道関係

3DCADを下水道業界にどのように活かせるのか、
書いていきたいと思います。

私は、「時短」「合理的」「生産性向上」が大好きなので、
早く普及してほしいですね。

この記事を読むマニアックな下水道業界人の方に3DCAD活用のヒントを
与えられればと思います。

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はじめに

先日、3DCADの研修に参加させていただきました。

自分の仕事で直接CADをゴリゴリ触ることは基本的に
ないんですが、今後の建設業界で導入が進むと思われる
BIM/CIMの基本に触れておこうという目的かと思われます。
ちなみに、若手の職員が対象の研修です(まだオレも若手ということです(*ノωノ))

3DCAD、自分の印象では3Dモデリングソフトみたいなイメージだったの
ですが、実際使ってみると2DCADに近い印象を受けました。

あくまでも「建設業界向け」ですので、2Dの図面も作成する前提。
ゆえに3Dを作るのも平面上で描写する。そして3Dで確認する、
そんな製作過程でした。

 

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下水道業界での活用方法について考える

さて、3DCADが下水道業界に取り入れられるとどういうことができるのか、
簡単に書いていきたいと思います。
※国交省の資料とかあると思いますが、そういう資料はノーチェックで
自分の想像のみで書きますw

主に設計時、施工時の話になります。

 

①職種間の取り合い調整

たぶんこれがメインの導入目的であると思います。

開口部分、面積のチャック、配管等の取り合いなど
新築、増設において3DCAD上で再現できれば工事での
手戻り等の無駄がなくなることが容易に予想されます。

発注図にはこうなってるけど実際現場にいったら全然違うじゃん・・・
開口の面積足りなくてケーブルの切り替えできないじゃん・・・
現場盤と配管サポートが干渉しちゃうからどっちかの設計変えなきゃじゃん・・・
搬入開口が小さすぎて新しい機械が入れられないじゃん・・・

みたいなことがなくなる!!
こうなれば現場は発注図面通りに作るだけ!!

と、そこまで簡単にいくとは思いませんが、手戻りが
少なくなると思います。

改築工事においても配管・ケーブルルートの設計に
かなり貢献すると思います。耐震工事の設計にもいかせるはず。

 

②維持管理性の検討

これは①とほぼ同意なのですが、3DCADにより場内を再現することにより、
維持管理性の検討が可能になると思います。

現場盤の配置、蛇口、マンホールの位置など維持管理にかかわる事前検討が
十分にできることにより、現場での手戻りがなくなります。

 

③意匠の把握

これは完成後のイメージを正確に得られるので、壁の仕様や場内の
植栽など外からみたイメージを得られるというメリットです。
3DCADソフトには光の当たり方などを再現できるレンダリング機能が
あるものもあります。案外、仕様通りに作ったけど色がちょっと・・・
みたいなことがあるので、これが事前に確認できるのは大きいです。

近隣住民への説明などにも使えますよね。
パース図と合わせてよりわかりやすく説明できると思います。
近くの建物データを取り込んで日射の当たり方とかも検討
できると思います。

メリットはこんなところでしょうか。

 

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デメリットもある

次にデメリットです。
ただ、これは技術が進歩すれば解決できるものと思ってますね。

 

①設計段階の負担が増える

これはどういうことかというと、設計から工事完了までの仕事量の
分担が今まで40:60だったとします。
それに対して、3DCADを導入すると仕事量の割合がおそらく70:30くらいに
なるのではないかと想像してます。

ようは設計が適当でも工事でフォローする、という今までの感覚が
通用しなくなる、はずです。

設計段階で十分に3DCADを活用し、検討することで現場での苦労、手戻りを
なくすことができるようになります(いままでも当然できたんですが、実際には
人不足で十分な検討できていないのが現状。工期が厳しいというのも大きい)。

なので、3DCAD導入より、設計部隊の比重が高まることが想像できます。

でも、設計段階に時間つかって、良い設計ができれば、工事側の負担が
減りますので、上記はメリットともいえるかもしれませんね。

 

②既設建物・設備の取り込み

これはそのままですが、改築するにあたり、既設建物の図面情報の
取り込みが必要になります。
2DCADですら取りこめてないのに・・・。
やり方は残っている紙図面から手作業で打ち込んでいく方法しかありません。
これはとんでもなく手間。

ただ、3DCADの講師の方に聞いた話によると、レーダ測量器で三次元測量を
効率的に行う方法が開発されている、と聞いてびっくり。

しかも配管の裏側とかの回り込み部分も取り込める・・・だと!?

どういう波の回折を利用しているのかな・・・。映像からの取り込みも
今の時代、あまり遠くない将来に実現できるかもしれませんね。

 

③ソフトが高額

2DCADは実用性のあるフリーソフトが多くありますが、3DCADはまだまだ
発展途上。使い物になるフリー3DCADはまだなく、シェアソフトのライセンス代は
かなり高額です。トップダウンで進めていくとはいえ、コンサルや工事業者の
負担になることは間違いありません。

 

④PCのスペックに依存する。

これも上記と同じような問題ですが、
3DCADをごりごり動かすには相応のPCスペックが必要になります。
そのため、専用のPCを用意する必要があるので、導入コストが
高くなると思います。

ただ、最近はPCB安くなってきたので、そこまで負担にならないのかな、
とも思います。

 

⑤監督職員の習熟

3DCADが設計施工で使われるとなると、それを監督する職員にも
相応の知識や経験が必要になってくるので、この点は要注意ですね。

近い将来、紙媒体での成果品の納入は完全にゼロになるかもしれませんもんね。

 

以上が思い浮かんだメリットデメリット。

 

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まとめ

個人的には、下水道とは言わず建設業界全体で早急に普及して
ほしいと思いますね。
やっぱ、再現性の高いモデルを作って設計段階で検討を十分にするのが
良い工事の基本ですから、それを容易にやるためのツールは
速く普及してほしいです。

下水道より先に導入が進んでいるのはやっぱ「人」が直接触れる建物の
建設にかかわるところみたいです。高層ビルとか。
この辺で技術が蓄積されて、それが下水道業界に降りてくる、
そんな感じでしょうか。

もちろん、下水道施設も人は入りますが、そこに住んでいるわけではないので、
不具合があっても維持管理する人が「我慢」すればいい、今まではそこに
甘えていたところがあります。

逆に、高層マンションとか、商業ビルは人が常にいるところですから、
使い勝手が悪いと入居者が集まらないとか、テナントが入らないやらで、
金の回収に直接かかわってきます。このSNSとかが発達した時代、悪い噂が
広がる速度はひと昔の比ではありません。

そのため、設計ミスが起こるのは命取り。「安く作って高く売る」これが基本ですからね。
手戻りをなくせばなくすほど安く作れる。
ゆえに、この分野から導入が進むのは市場原理から考えれば当たり前なこと。

まぁでも設計の成果品が3Dってどうするの?w
とか考えちゃったり。
たぶん、3DCAD導入初期は紙媒体成果品(2D)でそれはそれで
必要(そう遠くないうちになくなるだろうけども)。

「2Dを作るのに3Dで設計、検討しました」

こういうことですね。

 

以上。早く普及することを祈りましょう!!

 

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