【雇用・景気対策か】なぜか「朝食付き」の方が安いホテルの謎

どうも部員Xです。

先日、出張のためのホテル予約を楽天トラベルで行ったのですが、「朝食付きプラン」がなぜか普通の素泊まりプランや、訳ありプラン（機械室の横とか、展望が極端に悪いとか）安かったんです。

えええ？なぜ朝食付きプランの方が、朝食無しプランより安いの？？

なんかひっかけ（限定１室とか、日曜限定とか）があるのかなぁと隅々まで読んだのですが、とくに条件はないんです。

これについてどういう理由なのか、ちょっと考えたので記事にしてみます。

とにかくホテルは稼働させないとダメ
「朝食付き」は雇用対策でもある
新進気鋭YouTuberの失敗小僧。さんも同様の意見
おわりに

とにかくホテルは稼働させないとダメ

新型コロナウイルス問題により、観光業（宿泊業）はものすごく大きなダメージを受けているのはっ皆さんご存じかと思います。

５、６月はほぼほぼ稼働が止まっていた施設も多いわけで、稼働率高めてなんぼのホテル業界はものすごいダメージを受けたわけです。

GoToトラベルキャンペーンはホテルの稼働率を確保すること、そしてそれに関連する業界の経済を回すために考えられたアイデアなわけで、そのアイデア自体は良いわけです（問題は実行手段）。

私が予約しようとしたのは岩手のとある都市のホテルだったのですが、岩手は感染者（検査陽性者数）がずーっとっゼロで、正直、ピリピリしてたし、ホテル業界は他の地域より苦しかったのでは？と推察します。

そこで、稼働率を上げるためのプラン（お得なプラン）を出してきた、ということなのでしょうね。もちろん、食材などの流通を動かすことも考えているとは思います（地方のビジホとかはその地域の食材を使うことも多いですからね）。

「朝食付き」は雇用対策でもある

稼働率を上げるだけなら、安い値下げプランだけでいいはずなのに、あえて「朝食付き」を推したのには、雇用対策もあると思いました。

これには２つの意味があって、

①地域の方の働き口を用意するという意味

②サービスが行える従業員をキープする意味

があると思います。

①は地域の失業率（非正規のアルバイトなども含む）を上げない施策ですよね。働く場所があることって、地域経済では非常に重要ですからね。今回のケースでは、朝食を作るパートの女性の雇用を確保するという意味があるということです。

②なんですが、実はこっちが本線なのかなってちょっと思っていて、結局は「安い賃金で早朝から配膳サービスを行える人（外国人の対応も少しはできる）」を経営サイドは手放したくない、という思惑も大きいのかなと。

この手の人材は介護施設や他の飲食業などでも重宝される人材です。それを今回のコロナ禍で流出させてしまうと、今後の事業運営に悪影響がでる、ということでしょうね。

※悲しいことですが、ポイントは「安い賃金で」というところなんでしょうね。

ある産業が経済危機や法規制などにより、１度萎んでしまうと、そこで雇用されていた人材は当然他の業界に働き口を求め流出していき、そして戻ってくる可能性は低いわけです。また、同業の引き抜きなども多くなるでしょうね。

悲しい話ですが、今回のコロナ禍で地方経済は・・・介護業筆頭とした社会福祉業に飲み込まれてしまう可能性が大きく、一度飲み込まれてしまうと再起（他の業界で金を稼ぐこと）が難しいのでは、と思うわけです。ですので、地方の宿泊業は是が非でも労働者を確保する施策を打ち出す必要があるということでしょうね。これは行政側も同じことを考えていると思います。