どうも部員Xです。
ツイッターの霞が関の官僚さんが発信しているアカウントを何名かフォローしているんですが、そのなかで面白いツイートがあったので取り上げたいと思います。
このツイートです↓
行1の俸給表、最高号俸にこれだけ滞留するというのは人事制度としてどうなんだろう。
最高号俸に達したけど、次の級には上がれない(昇格できない)人たちにどんなモチベで働いてもらうのか。
定年延長も決まったことだし、避けては通れない問題じゃないかな。事情通の方がいたら話を聞いてみたい! https://t.co/Z5iMB2XK38 pic.twitter.com/jJ5PsYQW40
— 官僚たちの四季 (@real_bureaucrat) June 9, 2021
このツイートの1枚目の画像が面白い!と思いました(画像のソースは下に貼りますね)
私のブログの人気記事である、
・【そう簡単に】公務員は「メンタルの強い無能」の天国??【クビにならない】

とものすごく関係のある内容なので、見た瞬間、ビビッと来ましたねw
あの表が示すことって、「クビにならない」ってことであり、「出世したくない」って意味なんです。
※ツイートした方は、出世できない人が多い、という書き方してますが、私は、「あえて出世していない人が多い」と思いました。
ってことで、あの俸給表(公務員の給与表)から読み取れることを開設していきたいと思います。
【クビにならない】国家公務員は最高の環境なのか・・・?
まずは上のツイートの画像のソースを確認しますと、「令和2年国家公務員給与等実態調査」の第15表 国家公務員の適用俸給表別、級別、号俸別人員となります。
令和2年国家公務員給与等実態調査は
国家公務員給与等実態調査
調査の概要
調査の目的
給与法適用職員等の給与等の実態を把握し、人事行政の基礎資料とする調査の対象
調査年1月15日現在に在職する給与法適用の常勤職員等調査事項
在勤官署、職員の経歴、諸手当等に関する事項調査の時期
調査年1月15日現在調査の方法
各府省において作成された調査データ等を集計
とのこと。
要するに、国家公務員がどんな給料もらってるのかの調査ですね。性別、学歴別とかでどういう差や分布があるかとかわかるので、けっこう面白い資料です。
で、例の表のキャプチャを下記に貼ります。(見にくくてすみません)
国家公務員の給料の決まり方とか上がり方とか一般職と総合職とか、細かい話は今回の記事では説明しないんですが、国家公務員は何級と号棒で基本給が決まります。級は右の列に行くほど偉くなっていく(給料高くなっていく)、という認識でOKです。
で、この表の赤い枠の部分がめっちゃ目立つわけですよ。
これの意味は、「各級の最高号棒で出世が止まっている人」がすげぇいるってことなのです。
ツイートをした方も、これっておかしくね?って言っているわけで、私もそう思いました。でもちょっと考えてみたら・・・

・・・
①出世したくない人たくさんいるんだな
②上が抜けなくて糞詰まりしてるんだな
とね。
7級からは「課長」で管理職です。課長補佐が5、6級。たぶん、残業代は課長補佐まで付きます。
一般的には、課長補佐の5級までは定年までには到達する、と言われており、総合職の場合は若くして6級まで行き、7級~に登っていき(総合職の最高峰は事務次官、一般職の最高峰は本省の課長と一般的には言われている)ます。
※本省の課長って、かなり偉い人であります。
で、ここから私の邪推ですが、
やっぱ、4⇒5、6⇒7で留まっている人が多いところを見ると、
4⇒5は「課長になりたくない」(出先)ってひとがかなり多い
6⇒7は「室長になりたくない」(本省)ってひとがかなり多い
と読み取れるわけです。まぁ管理職になりたくないってことですよ、端的に言うとw
これも予想になってしまうんですが、管理職級への昇格に値する対象者には、おそらく面談や人事ヒアリングのような、確認を行っているはずです。そのときに拒否っている人がそれなりに居ると。
ぶっちゃけ、気持ちは結構分かるんですよね。
金や名誉より、責任のない仕事でそこそこの給料の方が良い。こういう選択をしているってことです。
ちなみに、
・4級のカンストである93号棒の俸給月額(基本給)は 391,200円
・6級のカンストである77号棒の俸給月額(基本給)は 425,900円
です。ここに地域手当等各種手当てと残業代が付く人もいるので・・・ぶっちゃけ生活するには困らないレベルだと言えます。地方でこれだけの基本給がある仕事なんて、ホントないですからね。それに比べたら全然いい給料です。
なので、上の役職が糞詰まりしていることもあるとは思いますが、私は「出世したくない人」がかなりいると見ています。というか、私だったらそういう選択肢取ると思いますw
国家公務員の管理職とか・・・わたしは絶対にしたくないですね・・・。
私が管理職になりたく理由は過去にたくさん書いてますので、そちらを読んで欲しいところであります。



本省の課長とか激務すぎてもう・・・絶対にやりたくないですね。笑えないですけど、ヤバいです。
まぁでも考えてみてくださいよ
出世を拒否してもクビにならないとも言えるわけです。
じゃないとあの人数は説明がつかないですからね(というか、仮に上の役職が糞詰まり、という理由だとしても人事制度・評価制度が正しく機能していないといえる)。
出世(管理職になる)を拒否できてクビにならない。最高の職場・労働環境じゃないですか。まさに働かないオジサンを目指せる環境ですよ。
おわりに
今回の記事は
国家公務員は出世したくない人多い、ということが用意に想像できる資料を見つけたので、それについて考えてみる、という記事でした。
給料は上がるかもしれないけど、命を削ってまで仕事をしたくない。そういうことですね。
んで、ちょっと検索してたら、今回の考察を裏付けするようなことが書いてあるサイトを見つけましたので、紹介します。
すこし古いデータですが、注目すべき点を抜粋すると、
自殺者の自殺したときの職階がどのようであったかを見ると、課長級以上のものが16%、課長補佐級以上で見ると31%で、係長以下のものが69%である。職階別の人数が不明なのではっきりとは言えないが、先に年齢別から見た傾向として39歳以下のものに自殺が多く見られることを指摘したが、この結果はほぼそれを証明するものといえよう。しかしながらそれとともに、課長補佐級以上のものと係長級以下のものとの人口の割合から考えると課長補佐級以上のものに自殺者が多いと見ることもでき、役職に関わる責任の大きさが自殺に影響を及ぼしていることが推定できる。なお、国家公務員Ⅰ種のものにも実数で24人いる。これまた採用種別の人数が不明なので確たることは言えないが、Ⅰ種採用がそれほど多くないことを考えるとこれがかなりの数であると言えるだろう。
引用:http://www.jamh.gr.jp/kokoro/series2/series4-5-4.html
課長補佐以上の自殺率が高く、キャリア官僚の自殺率も採用するからみるとかなり多い、という話です。公益財団法人・日本精神衛生会というところのサイトですから、それなりに信用できると思います。
うーん、こういうデータを見ると・・・国家公務員の方の選択は正しいと思いますね。昔と違って、ある程度出世をしたからって天下りが確実にできるわけではないですし。現役時代苦労しすぎるより、余暇の時間を増やすとかそういう考えの人が増えてきてるのだと思います。
クビにならないというのも大きいですね。
ということで、今回の記事は以上です。
ではまた。
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