先日下の投稿で佐賀大雨災害についてのニュースの
レビューをしましたが、その後、またニュース記事がでて
来たので、それに対してまたレビューします。
![](https://buinnx.com/wp-content/uploads/2019/08/DSCF3085-160x90.jpg)
排水ポンプの運転について
下記のようなニュース記事が配信されてます。
記事要約すると
・排水能力以上の降雨により、排水ポンプ場自体が浸水してしまった
・上記により、操作員が避難した。
・油流出により、排水ポンプを停止させたが、かわりに内水氾濫被害が
大きくなった。
・住民は排水ポンプ止めたことについて、怒ってる人もいる、と。
こんなところですかね。
自分の記事でも書いたのですが、排水ポンプの運転操作は単純ではありません。
極めて政治的な判断が求められることもあると思います。
ポンプが健全だからって運転し続けられないことがある、ということですね。
下流の堤防を守るのか、それとも内水氾濫させるか、とかね。
この判断を自治体から操作を委託されている住民ができますか?と。
今回は国交省や自治体に確認してますが、緊急時にその判断ができるのか、と。
また、
・操作員が現場に行けない場合はどうするのか
・操作員自体が避難できないのでは
などの問題もありますね。
基本的に、排水ポンプ場は水位による自動運転を行いますが、
最近は遠隔操作を通信回線経由で行う設計も増えてます。
現場に操作に行く、が原則なんですが道路が冠水していたりすると
現場に行けないので、遠隔操作を行うようにしてます。
ただ、これらの遠隔操作や浸水しないように地盤を上げる対策を
行うには財政的な措置が絶対に必要です。
でも河川、河川構造物の改修が・・・
排水ポンプ場が遠隔操作され、地盤が上がったとしても、
河川自体の改修が進まないとダメなのです。
・河川の断面を増やす
→堤防幅を広げる、川底を掘るなど河川の流下断面を増やさないと
流れる水が増えないので、ポンプ場を増やしても無意味(というか、増やせない)
・河川構造物を改修する
→河川にかかる橋脚を少なくする、形状を流れやすくすることで流木やその他の
ゴミが引っ掛からないようにする。
・支流も当然改修する
というように、治水政策というのは河川の改修が大前提なのです。
ぶっちゃけ、めっちゃ金掛かるし、一気にはできないので、
すごく大変なんです。
緊縮財政ではできません。
河川の改修は、当たり前ですけど、下流側から行います。
上流が先にやっちゃうと、下流が対応できないので。
(水は上流から下流に流れるので、下流の流下能力が上がらないとダメ)
一気にはできない。
継続的にやる必要があるということです。
以上
ではまた!
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