どうも部員Xです。
竹中平蔵さんって、なんでこんなにヘイトを集めてるのかなぁと一考したので、ちょっとだけ考えてみたいと思います。Twitterとかで「#竹中平蔵つまみ出せ」なるハッシュタグで盛り上がってるみたいですねぇ。
私個人としては、竹中さんの所々いろいろな考え方については概ね賛成です。そのへんのことを書いた記事は下記↓
結論的にまとめる、彼は「漢の中の漢」と私は思いますねw
オレが犠牲になる( ー`дー´)キリッ
オレを媒体に議論が活性化すればいい( ー`дー´)キリッ
みたいな存在であると思います。
どういうことかというと、そもそも竹中平蔵さんは保守・リベラルの両方から、さらにいうと正規雇用・非正規雇用の両方から叩かれる存在であり、「コイツ叩いとけばいい」っていうスゴイ悲しい存在なわけです。
私はスゴイと思いますよw
でも、その裏をフカヨミ(みんな考えてると思いますけど)すると、所々いろいろな労働環境や会社法関係の問題があるけど、落とし所として「なあなあの玉虫色決着」に持っていこう・・・そのために竹中平蔵さんに犠牲になってもらうか・・・と。
そんな気がするので、まさに「漢の中の漢」だと。
※城繁幸さんの言っていることにほぼほぼ賛成です。
経団連(経営者側)は自民党、労働組合(正社員)は旧民主党系
私の過去の記事に、就職氷河期世代が悲しすぎる!みたいな記事があるんですが、氷河期世代が生まれた背景として、当時(90年代中~00年前半)の政権の考え方が「正社員雇用を守る方に舵を切った」と私は思っています。
ようするに、景気悪くて、会社が倒産しちゃいそうなときにとりあえず新卒採用をバッサリ切ったわけです。その当時の正社員の雇用をできるだけ守り、とにかく会社を潰さないようにするために氷河期世代が誕生したと。
その時よく言われたのが、「就職できないのは自己責任( ー`дー´)キリッ」って話ですが、まぁ完全には否定しませんが、生まれてきた年で人生決まっちゃう可能性が高いって、ひどい話ですので、自己責任とは言い切れないだろうと私は思います。
さて、ここで経営者側・正社員・非正規社員の三項関係について少し考えてみます。支持する政治組織とか、その他諸々を。
①経営者側(経団連)は自民党支持
②正社員側(連合(労働組合))は旧民主党系(今で言う立憲、国民民主)
③非正規社員側は・・・無い(強いて言えば、れいわ新選組とか)
となります。
んで、各項の行動目的というか、内包する認識として、
①は利益を上げること、株主還元することが目的
②は給与をあげること、より良い労働環境を得ることが目的
③は非正規でも正社員と同様の待遇になること
で、支持する政党や行動目的を単純に考えると、
①と②は対立関係。これはわかりますよね。
①は利益を上げるためにできるだけ人件費を削りたいし、②はできるだけ給料を上げてほしいので、対立関係ってことです。それぞれの目的を達成するために行動していて、その結果対立関係になっている、と。
じゃあ③はどうなのか、と。
私は③(非正規社員)は①(経営者側)②(正社員)両方にたいして、一方通行の対立構造があると思います。
③→①は雇用の調整弁として都合よく使いやがって!!
③→②は同じ仕事してるのに給料高くて、クビにならないってなんで??
とね。逆はない。対立どころか下に見てます、ナチュラルに。
こんな感じで、3項各々の立場で対立構造があり、そのうちの2項(正社員、非正規)が竹中平蔵さんを叩いてるわけです。言い換えると、労働組合と活動家が竹中平蔵さんを叩いてると。
さらに言うと、保守系財政ハト派(MMT系)にも叩かれるわけで、自民党以外は叩いてると。
いや~モノスゴイ存在ですね、竹中平蔵さんは!!男の中の男、いや漢の中の漢ですね!
むしろ非正規社員側は竹中平蔵さんを推すべき
昔書いた記事で細かくやってるんですが、非正規社員の人は竹中平蔵さんのやりたいことを正しく評価した方がいいと思うのです。そもそも労働ビッグバンや小泉政権下でのやろうとしたことが全部行われていれば・・・非正規社員の待遇は劇的に改善していたと私は思っています。
竹中平蔵さんのやりたいことは、労働者の待遇を正規・非正規関係なく平等にすること。非正規のままでも、十分な賃金が得られるような労働環境を作ること。コレなんです。
正社員のメリットデメリット、非正規のメリットデメリットを比べると圧倒的に正社員が勝っているのが現状で、それをフラットにする。これっていいことですよね?
クビにできない正社員のせいで非正規が割食ってる現状を変える。いいことだと思うんですけど。
パソナを儲けさせるため・・・コレも少しはあるかもしれませんねw
経営者側は高みの見物 なので労働者は株を買え!
書いていて思ったんですが、結局は経営者側になるのが一番手っ取り早いってなんだかんだ思いましたw
自由経済、資本主義、そして民主主義。基本的なスタンスがコレだと、やっぱ経営者側(資本家側)が圧倒的に有利で、経営者側をある程度慮ら(おもんばかる)ないと成長しないわけです。経営者はリスクをとって起業して、ビジネスしてるわけですしね。
経営者側は都合よく労働者を使いたい。これは当たり前な発想。株主還元することが至上命題なわけで、労働者はあくまでもビジネス上のツールなわけです。もちろん、優秀な労働者を抱え、彼らのパフォーマンスを最大にすることが目標達成の近道であることも知っているので、労働環境を整え、高い給与を与えることで競争力を出す!!その結果が労使協調なわけですね。
なので、労働者側はいつ切られてもやっていけるスキルを持つ必要があり、なんなら起業して経営者側に回るくらいの気概がないとダメと私は思っています。
ただ、ほとんどの労働者は起業なんてできないし、多様なスキルを持っているわけではないので、資産を買うこと(=株主になる、債権者になる)で経営者側へ圧力をかけられる存在になるべきなのです。
株を買うってことは、その投資先の会社の優秀な経営者、労働者が頑張って働いて稼いだ利益をチューチュー頂ける存在になるので(もちろん倒産したらパーというリスクを背負うわけですが)、私は労働者は株を買うべきだと思います。
そもそもデフレで経済成長してないとヘイトを向けたくなる
そもそも経済成長をちゃんとしていれば、こんなにヘイトを集めるようなことにならないわけで、毎度毎度の解決策ですが、マクロ経済政策で日本を経済成長させること。これがいつもの結論ですね。
ホント、日本の諸問題はマクロ経済政策をちゃんとやって、経済成長して所得を上げて、消費・浪費できるようにすれば解決するんです。
デフレ・不景気でシュリンクする世の中では、そりゃヘイトも溜まってきますって。
自分より上の立場を羨ましがる世の中が正常。下の立場がいることに安心感を覚える世の中は正常ではないです。
竹中平蔵さんへのヘイトも、けっきょくは経済成長してないのが問題で、マクロ経済政策でやらかした結果(=失われた30年)であると言うことですね。
正社員は自分の立場を守りたくて、非正規社員は自分の待遇を上げてほしくて・・・。
竹中平蔵さんはマクロ経済政策がZ省の圧力でスムーズにできない状況下において、労働ビッグバンでどうにかできないか、と模索したんだと私は思うんですよね。
おわりに
正直、竹中平蔵さん叩いてるウチは日本はダメな国だと思います。それって、ず~っと日本が成長しないってことですから。
竹中平蔵さん叩いて世の中の人が幸せになるとは私は思えないんだよなぁ・・・。
ということで今回は以上です。
ではまた!
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