【既得権益との】冷静に同一労働同一賃金を考えてみる【戦いか】

同一労働同一賃金について考える社会人生活

どうも部員Xです。

最近めっきり寒くなってきましたね。
丁度いい季節はあっというまに終わってしまいます。

さて、今回は同一労働同一賃金について少し考えてみたいと思います。

メインのテーマとして、あれ、これ日本じゃ無理じゃね・・・?という話です。

 

関連記事↓ 管理職になりたくないという話。

【若者の本音】管理職になりたくない件【真の働き方改革とは・・・?】
いや~管理職は大変ですねぇ・・・。残業代出ないのによくやるなぁと・・・。 と、こういう話はウチの組織に限らず、さまざまな企業団体等で行われているでしょう・・・。 そういう管理職の背中をみている若手ヒラ社員の気持ちを今日考えてみたいと思います。

自分が同一労働同一賃金に求めるもの

まずここから整理してみます。自分が求めるものですね。
整理する( ー`дー´)キリッとか言って答えは決まってて、さらにそのままなんですけど、

同一労働同一賃金にしてほしい。

ほんとそのままでスミマセンw
いやでも、本当にそうしてほしいんですよね。

 

もう少しツッコんだ話をすると、各種手当も全て揃えてほしい、と。

 

「同一労働と同一賃金」 って?

改めて詳しく説明するわけではないですし、みなさんもう知ってるよって話だと思いますが一応同一労働同一賃金の考え方について説明すると、

 

「100kgの100個の荷物を100km先に1日で運んだら〇〇円を支給する」

というように、同じ仕事をしたら同じ賃金を必ず貰えるということですね。

正社員非正規社員性別年齢独身既婚家族健康転勤などなど関係なく、やった仕事だけで判断するってことですね。

良いことだと思うんですけどね。どんどんやってほしいんですが・・・。

日本じゃそうそう進まないと思うんです。

その理由を書いていきます。

 

日本の賃金体系・雇用体系は既得権益化している

同一労働同一賃金により、既得権益化している既存の賃金体系・雇用体系をぶっ壊してしまうため、同一労働同一賃金はすぐに普及しない、という話です。

 

既得権益化している既存の賃金体系・雇用体系とは

・年功賃金
→個人のアウトプット量・質、成績、評価、業績、評判など関係なく年次が上がると基本給が上がる

・終身雇用
→一度採用した人は最後まで雇用する。アウトプット量・質、成績、評価、業績、評判など関係なく定年まで雇用する。

・企業別組合
 →職種職能別ではなく、企業毎に組合がある形。労使ズブズブ。

 

これらが代表的ですね。新卒一括採用も入るかも。

こちらのサイトがよくまとまっているので、参考に。

日本型雇用システムから脱却するための3つの方法を分かりやすく解説
働き方改革が発表され、注目が集まる働き方の多様化。日本で古くから採用されている日本型雇用システムとは一体何なのかを説明し、メリットとデメリットを紹介するとともに、日本型雇用の悪い面を解決する3つの方法を解説しています。

 

同一労働同一賃金はこれらの既得権益化している賃金雇用体系からみると、完全に逆の考え方です

現状は会社の意思決定側が既得権益側なので、すぐに同一労働同一賃金にするのは難しいでしょう。

 

日本の古い価値観が同一労働同一賃金を邪魔をしてる?

日本の古い価値観とは

・結婚するのが普通でしょ?

・マイホーム持つのが社会人として勝ち組でしょ?

・辛くても我慢せいっ!根性でどうにかなるでしょ?

・飲みに行くぞぉぉぉ

・男は仕事、女は家庭( ー`дー´)キリッ

などなど

 

この古い価値観は先に上げた、日本の既得権益化している既存の賃金体系・雇用体系との相性がばっちりなので、当然のごとく受け入れられてきたということですからね。

 

が、今の世の中では氷河期世代以降の世代は価値観が変わってしまいました。でもって、古い価値観はまだまだ上の世代に残っている状況ですね、今は。

 

氷河期世代以降の世代からしたら、日本経済が順調そのものならたぶんなんの問題もなく、
古い価値観を受け入れたと思うのですが、、、、実際には氷河期世代以降の世代に
起きたことは上の世代の延命処置の薬として使われただけですからね。

 

薬とは
・景気が悪いから新卒採用数を減らす
・派遣法の改正(業種をどんどん増やした)
などなど

景気が悪いなら、正社員を解雇するべきだが、できなかった。故に新卒を減らしたってことですね。
バーター的に派遣法を改正して、正社員にはしたくないけど労働力を確保した、と。

 

要は、既得権益者である古い価値観を持つ(当時は古い価値観ではなかったと言える)人の
雇用を守るために、当時の若者が薬として使われたってことですね。しかも根治ではなく対症療法

 

家買っちゃてるから仕事やめられない(やめさせられない)
結婚して家族がいるから仕事やめられない(やめさせられない)

 

こういう人を守るために氷河期世代以降が犠牲になった(現在形でなってる)わけです。

 

そして今後もしばらくはそれを打開する施策である同一労働同一賃金は
行われないでしょうね。

でも、不満もってる若者めっちゃ多いですよ、マジw

 

同一労働同一賃金で手当はどうなるの?

復習すると、

「100kgの100個の荷物を100km先に1日で運んだら〇〇円を誰にでも支給する」というように、同じ仕事をしたら同じ賃金を必ず貰えるということですね。

 

ここでポイントが「手当も同一になる」ってところです。それが本来の同一労働同一賃金。

手当ってざっくり二種類あって、

・なんもしなくても出るもの
・やったことに対して出るもの

 

前者は、扶養手当、住居手当、資格手当、単身赴任手当など。
後者は、超勤手当、夜勤手当、特殊勤務手当など。

 

後者はそのままでいいです。やったことに対して賃金・手当が発生するってわけですから。

 

問題は前者です。

なぜなら、前者の手当は「やったことに関係なく出る」からです。これ、同一労働同一賃金の理念的にはおかしいですよね。

 

その労働者個人の性質や背景、能力などに関係なく、やったことに対して賃金を出すのが同一労働同一賃金なわけですから。

 

既婚独身関係ねぇ!
子持ち子無し関係ねぇ
持ち家賃貸関係ねぇ!
どこに住んでるかも関係ねぇ!

と。

なので、同一労働同一賃金になると前者の手当はガッツリ切られるってことですね。

 

これ、けっこう影響デカイと思います。ある意味、手当は既得権益ってことです。

 

ただし、従業員を確保するために出す手当として、なんらかの「やったこと」に
関係ない手当を出すことはあるかも知れませんね。

 

極端に言うと、若くて可愛い女の子を雇用したいならそういう手当を出すってことですね。

 

同一労働同一賃金で損する人

・・・ってことでまとめ的に書きますと、

今後、同一労働同一賃金で損する人は端的に言うと

「既得権益側」です。会社の中の既得権益側。古い価値観ベースに乗ってる人とも言えるでしょうか。

 

具体的に言うと

・正社員の人
・「やったことに関係なく出る手当」をもらっている人
・能力の低い人

 

逆に得する人は
・能力の高い人

ですかね。

 

能力ってのは頭がいいとか、体力があるとか、健康な人とかいろいろな意味で能力の
高い人ですね。容姿も当然ここに入ります。

すげぇざっくりしたまとめですが、正しいと思います。

 

では今後、同一労働同一賃金が広がるのか・・・?

さて、どうでしょうか。今後同一労働同一賃金が広がるのか。

私個人としては、すぐにはならないだろうなぁと。

決める側にいる世代が既得権益者ですからねw 国の制度とかと結局一緒なんですね。。。

 

同一労働同一賃金を早期に実現した方が優秀な人材が採用できるだろうし、成長すると私は思います。柔軟な働き方ができる方が働く側としても選択肢が広がりますからね。

 

転勤OKの人嫌な人、バリバリ働きたい人休みたい人いろいろな働き方に応じた賃金体系になるといいですねえ。

 

あきらかに働いてない人間を雇用している会社がいま生き残れているのは能力がある人や若手が犠牲になってるので、これは健全ではないですよやっぱり。

※能力のある人間が稼ぎ、若手の賃金を低くすることで能力のない人を雇用し続けている

 

ただ、同一労働同一賃金のデメリットも当然有る(「働く能力がなくなること」)ので、
「働く能力がなくなくなった時」の社会としての手当は整えないと行けないと思います。

 

同一労働同一賃金で国として成長してガンガン稼ぐ、そして社会保障を充実させる。
これが( ・∀・)イイ!!

 

以上です(記事としてまとまっているかな・・・w)

 

ではまた。

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