【R02 04月】国交省報道発表レビュー!! 下水道リノベーション計画!!など【第5回】

下水道関係

どうも部員Xです。

国交省関係のニュースレビュー(第5回)やっていこうと思います。相変わらず、ヤフーニュースで「下水道」で検索してもピンとくるニュースがあまりないので、国交省のニュースも取り扱いしていきます。

某ウィルスによる「自粛」および引越し赴任期間で、ブログ書く時間が沢山あるのは幸せなことですなぁ。PVは全然伸びませんけどw 下水道関係とか国交省関係のニュースなんて、誰も興味ないもんなぁ。予算規模はかなりのものなんですけどね。まぁ、気にしないでやっていく( ー`дー´)キリッ

 

さて

今回は下記の国土交通省プレスリリースのニュースを取り扱いたいと思います。

 

・下水道施設の更なる付加価値向上へ! ~「下水道リノベーション計画」を新たに2件登録~ 

 

 

以下前回の記事からの転記

にしても、意外と国交省の報道発表資料って毎日けっこうな量が出てるんですねぇ。国交省って、ホント担当範囲が広いです。ってことで気になったので、省別の予算をググってみました。

 

https://www.arimura.tv/wp-content/uploads/2019/03/2d7eed77b3e31dddb8a22d1e49852d25.pdf

国会議員の有村治子さんのサイトから引用。

というか、「省別予算」とかでググっても良い資料出てこないですねぇ。

 

厚労省の予算が大きいのは納得。財務省の予算がすごい大きいですが、これは国債費ですね。

404 Not Found : 財務省
404 Not Found

 

その次に総務省・・・総務省ってこんなに予算持ってたっけ・・・?と少し調べたら地方交付税交付金は総務省予算なんですね。ならこれくらいの金額でも納得。

http://www.soumu.go.jp/main_content/000609999.pdf

 

その次が国交省ですね。

 

以上前回の記事からの転記

 

※ちなみに、災害復旧関係の予算はまた別にあるので、実際国交省が管轄する予算はもっと大きいですね。災害の被害を抑えるためにも、普段からもっと予算付けたほうがいいんですけどね~。

 

ではやっていくぞ!!

 

下水道施設の更なる付加価値向上へ! ~「下水道リノベーション計画」を新たに2件登録~

国土交通省は、下水道施設を魅力あふれる地域の拠点として再生する取組を推進するため、秋田県及び佐賀市の「下水道リノベーション計画」を新たに登録しました。

301 Moved Permanently

http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001338586.pdf

http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001338589.pdf

 

H31の下水道予算概要をの資料を見ると、

処理場の統廃合や汚泥処理の集約化等に合わせた地域のエネルギー供給拠点・防災拠
としての整備、ICTによる生産性の向上など、持続可能な事業運営に向けて下水道事業
を魅力あふれる事業に刷新する下水道リノベーションを推進。
• 特に、下水道リノベーションに関する登録制度を設け積極的に支援するとともに、処理場
におけるICT活用等の先進的な取組を新たに実施。

とあります。

ようするに、今までは「日陰者」として日々人々の生活を支えてきた下水道施設を地域拠点として整備するための取り組みですね。「下水道事業調査費等」で行うのかな?ちょっと資料からは読み取れなかったのですが、俗に言う調査業務+実証事業みたいなものだと思います。

 

すでに対象となっているのが、堺市の三宝水再生センターの取り組みで、内容は下記です。

 

今回の報道発表では、第二弾の登録として、

・秋田県 秋田湾・雄物川流域下水道秋田臨海処理センター

・佐賀県佐賀市 佐賀市下水浄化センター

のリノベーション計画を登録したようです。

 

※これ、登録されたからってなんか他の予算付くんですかね?ちょっとよくわからないですが、計画がないと、設計も施工もしちゃダメ!ってスキームが多いので、裏がありそうな気がしますね・・・w

 

秋田県 秋田湾・雄物川流域下水道秋田臨海処理センターの計画

秋田県 秋田湾・雄物川流域下水道秋田臨海処理センターの計画は下記画像。

 

エネルギーの有効利用+農地還元がメインフレームですね。

 

ぶっちゃけ秋田県の人をこの処理場の処理流域に全部集める、くらいの覚悟があればものすごく面白そうなことができると思うだよなぁ。まぁ問題は働き口があるかなんですが、IT人材を集めるとか、リモートで働ける人材をとにかく集めて、下水処理場のすぐそばに住んでもらって、光熱費免除します(下水処理場からエネルギー供給する)、野菜格安で販売しますとかやればけっこう人あつまるんじゃないかなぁ 。下水処理場の近くに住んだ場合は住民税タダにするとかね。そうすれば優秀な人材(人財)が集まって、超生産性の高い街ができる!!

 

あとは、1次産業の方へのインフラの担保をどうするか、これが課題でしょうか。道と河川、通信さえ整備できていればどうにかなりそう。生活のためのインフラではなく、1次産業のためのインフラ。

ドローンで農林水産関係の監視、ICT活用した各種センシングによる最適化、とかかなり省力化はできると思います。

 

まぁ・・・縦割り行政、そして地方に権限がない(交付金で食いつないでる)・・・戦後70年たっても変わらないからなぁ・・・。

 

下水処理場って、広く薄く散らばったエネルギー(汚水)を重力で回収する(中継ポンプは必要ですが)施設なので、そこを地域の拠点として考えるにはすごく都合がいいんですよね。なので、「下水処理場を中心とした街づくり」って、すごく面白いイノベーションだと私は思います。

 

「迷惑施設」ではなく、「地域の拠点施設」と生まれ変わっていく、まさしくリノベーションってことです。

 

頑張ってほしいなぁ・・・。

 

佐賀県佐賀市 佐賀市下水浄化センターの計画

佐賀県佐賀市 佐賀市下水浄化センターの計画は下記画像です。

こちらもエネルギーの有効利用+農地還元がメインフレームですね。

 

秋田の例と考えは基本的に同なんですが、注目するのはCO2を利用した高付加価値農業ですね。

ちょっと調べてみました。

進むCO2の農業利用 温暖化の「悪玉」を有用資源に
日経新聞  2013/2/20 7:00

発電機の稼働で生まれる電気のほか、排熱も利用する「コージェネレーション(熱電併給)システム」が、エネルギーの利用効率が高い省エネ技術として広まりつつある。

加えて、排気に含まれる二酸化炭素(CO2)をも有効に使う「トリジェネレーションシステム」と呼ばれる仕組みも注目され始めた。トリジェネレーションには、CO2を作物の生育増進に利用する「農業トリジェネレーション」と、アルカリ廃液の中和に利用するなど、工業的に使う「工業トリジェネレーション」がある。世界的に利用が広がっているのが農業利用だ。

進むCO2の農業利用 温暖化の「悪玉」を有用資源に - 日本経済新聞
発電機の稼働で生まれる電気のほか、排熱も利用する「コージェネレーション(熱電併給)システム」が、エネルギーの利用効率が高い省エネ技術として広まりつつある。加えて、排気に含まれる二酸化炭素(CO2)をも有効に使う「トリジェネレーションシステム」と呼ばれる仕組みも注目され始めた。トリジェネレーションには、CO2を作物の生育...

 

ハウスでの収量不足に悩む農家必見! 夏でも使える”低温CO2施用機”がスゴい
アグリジャーナル2019/07/17

施設栽培生産者にとってCO2の問題は切っても切り離せない。「CO2を適切に供給すれば収量が増える」とはいえ、CO2施用機はあまり普及していない。そんな現状を変える決定打となりそうな製品がついに登場した。

ハウスでの収量不足に悩む農家必見! 夏でも使える"低温CO2施用機"がスゴい | AGRI JOURNAL
低温CO2を局所施用 そのメリットは数多い 施設栽培では、光合成が盛んになる日中にCO2が不足することで収量が伸び悩むことがあるが、それを解決するために販売されているのがCO2施用機だ。 適切なCO2濃度って?

 

めっちゃ面白そうなイノベーションですねこれは!

ようするに、下水処理場で発生した消化ガスを使ってガス発電を行い、電力と排熱を回収するのが今までの話。さらに排ガス中に含まれるCO2も農業で活用しちゃおう!と。

コジェネレーション→トリジェネレーションってことです。

 

しかも、下水処理場からは汚泥という肥料もあるわけで、カルテットジェネレーション(こんな言葉あるの?w)です。下水汚泥の肥料は、窒素リンを多く含んだ栄養塩類が多く、肥料としての価値も高い(重金属などを適切に除去する必要があります)。

さらに処理水もあるし・・・可能性は感じますよね!

 

ただね、肥料については・・・JA利権ともろぶつかるので・・・商業ベースに乗るにはいろいろと規制緩和をしないとかもしれませんね(こういう岩盤規制が日本は多いんですよねぇ、いい面ももちろんあるけど)。

 

おわりに

今回は国交省ニュースレビューやっていきました。まぁ内容はほぼ下水道ニュースなんですけど。

 

秋田と佐賀の事例はかなり面白そうで、とくに佐賀は大消費地である福岡も近いし、アジアへのアクセスも良いので、事例としてはめっちゃ面白そうです。それこそ特区事業でやってほしいですわ。

 

実際には今回の各種リノベーション計画で、各種実証研究を行い、エネルギー収支、マテリアル収支、マネーフローを検証してもらって、どこまで商業ベースに乗せられるのか明らかにしてほしいですね。都市計画、農政など幅広く横断的な話になるんですが、さっきも書きましたが、利権がいろいろとあるので・・・そのへんにも切り込んでほしいです、正直。事なかれ主義じゃイノベーションは起きないわけですし。

 

今回は以上です。

 

ではまた!

 

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コメント

  1. みゆ より:

    面白い取り組みですね!
    いつもわかりやすくまとめていらっしゃるので、勉強させていただいています。
    下水道法についてのまとめ記事、楽しみにしています。

    • 部員X より:

      コメントありがとうございます。

      ものすごくマニアックな話にコメントいただき驚いてますw
      今後も下水道ネタ、国交省ネタやっていきます。

      下水道法についてですか。解説みたいな感じ?ですかね。
      範囲広いですが、作ってみますかね~。

      これからも更新頑張るので、よろしくお願いします。