人間社会と熱力学の相似性

人間社会って、熱力学(広い意味で力学)で説明できるのでは?
と思うんですよね。

アナロジー(類推)的な考え方をすると
世の中が違った見え方がするというか、
理解できなかったことが理解できる・・・
みたいな話をしていきます。

結論から

熱エネルギーは高いところから低いところへの一方通行。

濃度も濃いところから薄いところへの一方通行。

水も高いところから低いところへの一方通行。

逆に向かわせるにはエネルギーの投入が必要です。

 

これ、人間の集団でも同じですよね。
ヤル気も高いほうから低いほうへの一方通行。
ではヤル気を与えるには・・・?

解説していきましょう。

熱力学の簡単な解説

エネルギー保存の法則

エネルギー保存の法則は熱力学の第一法則と呼ばれている法則で、
超ざっくりいうと、エネルギーはどんなことをしても形が変わるだけで
なくなっているわけではない、ってことですね。

投手が投げた140km/h(投げた瞬間の速度)の球が捕手の
ミット収まることに例えると、

手を離れた瞬間は140km/h。

これを発生させるために投手はエネルギーAを球に込めます。

エネルギーAをもつ球は高さを下げつつ空気抵抗で速度が
多少落ちていき、捕手のミットに収まると速度がゼロになります。

このとき、
・空気抵抗での速度低下は運動エネルギーを熱エネルギーに
・高さが落ちることは位置エネルギーを運動エネルギーに
・ミットに収まることは運動エネルギーが熱エネルギーに
変換されているということになります。

球がもっていたエネルギーA(運動エネルギー、位置エネルギー)は
熱にすべて変わったということですね。

では、投手が込めたエネルギーAはどこから来たかというと、
投手の投球動作です。

セットポジションから、足をあげ、その足を前に踏み出し
腕を思いっきり振る動作。

この動作を行い、球にエネルギーを伝えることで球は
エネルギーAを持つわけです。

投球動作に必要なエネルギーは絶対にエネルギーAより
大きなエネルギーA’が必要になります。
投入したエネルギーA’(投球動作のエネルギー)より
球が持つエネルギーAは絶対に小さいわけです。

ではエネルギーA’はどこから来たかというと、
食事です。

食事で摂取したエネルギーA”を体内で変換(筋肉を動かし)し、
運動エネルギー(エネルギーA’)変えているわけです。

んで、当然、エネルギーA”>エネルギーA’です。
人間の身体って、正直あんまりエネルギー効率は良くない。

エネルギーの変換効率が100%ならイコールですけど、
そんなことはありえないのですからね。
つまり無駄になってます。

この無駄になったエネルギー(極端な話、呼吸とかまばたきとか、
う○こするとかです)と外に出したエネルギー(エネルギーA’、仕事に
換算できるエネルギーですね)を足し算したものがエネルギーA”(食事)
となる、と。

 

じゃあエネルギーA”(食事)はどこから・・・?

エネルギーA”(食事)は超端折っていうと、宇宙のエネルギーです(笑)

太陽光(日射熱、石油、光合成、水の蒸発・・・)は水素の核融合由来だし、
土壌は地球の核が由来です。
重力も関係しているでしょう。

宇宙のエネルギーからいろいろな工程(エネルギー変換)をへて、
人間が食う食事になっていると。

それじょあ宇宙のエネルギーはどこから・・・?

すみません、わかりません(笑)

 

え~まとめると、エネルギーは保存されている(なくなっている
ように見えるけど、どこかには存在している)ということです。

 

熱力学の第二法則

熱力学の第二法則は、結論にも書いている内容で、
熱は高い方から低い方にしか移動しない、って法則です。

難しく言うと、エントロピー増大の法則。
エントロピーはわかりやすくいうと、「ぶちまけちゃった度」。
エントロピーが高いとはぶちまけちゃってること。

この法則、経験則的にみなさん、自然に感じている法則だと思います。

例えば、
・暑いからうちわであおぐと涼しくなる
→手を動かすエネルギーより、お得(涼しくなる)だということを
人間は経験的に知っている。
→熱をぶちまけてるイメージ。

・崖から落ちることの恐怖心
→自然の状態では位置エネルギーは高いところから低いところに
しか落ちないことを人間は経験的に知っている。

・満員電車が嫌だ
→ぎゅうぎゅう詰め(濃度が濃すぎるとこ)より空いている
電車の方が快適で移りたく感じることを人間は経験的に知っている。

また、逆(低→高)が起きないことも経験的にわかっていて

・電気ストーブの電熱線を必死こすって熱くしても電気は発生しない

・山を駆け下りても空腹が満たされるわけではない
→ガス欠したクルマを押してバックさせてもガソリンが増えるわけではない。

 

第二法則はわかりやすいと思います。

で、これが主に人間にも当てはまるってことですね。

 

熱力学の第三法則

熱力学法則は1,2はわかりやすいけど、3はちょっと
分かりにくい。

教科書的には物質は絶対零度にするとエントロピーがゼロになる。
冷やしまくると原子が止まるので、動かなくなる(エントロピーが
増やせないということ)。

ちょっとわかりにくいので例えていきましょう。

 

寒いギャグをいうじゃないですか。
すると周りの空気が凍るじゃないですか。
「えっ?何言ってるのコイツ・・・」
これです、これが熱力学の第三法則なのです。

寒いと止まるってことですね。

 

熱力学的な話をまとめると

①エネルギーは保存される。
太陽光エネルギーは最後にはう〇こになる。

 

②エネルギはー不可逆性をもつ。
なにもしないと高いところから低いところに自然に流れます。

 

③寒いと止まる。
止まるということはぶっちゃけられない(エントロピーを増やせない)
ということ。

 

熱力学的な考え方を人間社会に当てはめる

第一法則に基づく考え方

投入したエネルギー以上の仕事は発生させることはできない

投入したエネルギーってのは、人間社会、特に会社でいうと
ヒトモノカネです。

投入したエネルギー以上の仕事は絶対にできません。
天才が1人いてもモノと金がないとなにもできませんしね。

仕事ってのは投入したエネルギー単位あたりのアウトプット
仕事率(生産性ですね)はその仕事の単位時間あたりのアウトプット。

ってことは残業がなぜ発生するのか、一言でいうと生産性が
悪いから。
ではなんで生産性が低いのか。

モノカネがいっしょなら、「ヒトの能力が低いから」。
これだけです。ホントこれだけ。

閉鎖環境のエネルギーは保存される

とある会社の持つ内部エネルギー(生産能力)は、その組織のもつ
ヒトモノカネとイコールという考え方です。

内部エネルギーを増やすには、ヒトモノカネのどれかを増やすしか
ないのです。
上司のありがたいお言葉・アドバイスで内部エネルギーは増えないのです。
そんなものより新しいPCを支給したり、給料を上げたりする方がよっぽど
競争力高まります。辞める人も減るだろうし。

 

第二法則に基づく考え方

ヤル気は高いほうから低いほうにしか移動しない

ヤル気100%の人間とヤル気50%の人間が一緒に仕事を
した場合、そのコンビのヤル気は75%になります。

やる気が有るやつと無いやつが一緒にやると、結局
やる気が有るやつが妥協する。

お湯と水をまぜると温い水になる。それとまったく同じ理屈です。

ヤル気のない人間のヤル気を上げるにはどうしたらいいのか?

ヤル気のある集団に入れる、これ一見正解に見えますが×です。

正解は、エネルギー(まぁ、金ですよねw)を投入するのです。
これはヒートポンプの考え方です。

ヒートポンプは作動流体(ヤル気)をギューっと圧縮させたり
膨張させることで外部からエネルギーを吸収させる機構です。
エアコンのサイクルですね。

エアコンは冷房の時はフロン(いまは代替フロン)を圧縮し
アツアツにしてそれを外気で冷やす、そしてそれを今度は膨張させると
元の温度より大きくさがるので、冷房に使えるってことです。

 

ヤル気のない人間をやる気にさせるには、給料を上げる(ニンジンをぶら下げる)

これ、ホント鉄則ですね。まじ、鉄則中の鉄則。

 

でも・・・現実にはこううまくいってないんですよね。
給料って一度上げちゃうと戻しにくいですからね。

 

 

第三法則についてはまた今度加筆します。

こういうものの見方をするといろいろと楽だし、新しい
発見もあると思うので、お勧めです。

アナロジーってのは、様々なことを理解するツールの一つです。

世の中って、まったく違う分野だけどものの見方に
よっては同じ傾向を示す、とかたくさんありますからね。

 

以上

 

ではまた

 

 


熱力学―現代的な視点から (新物理学シリーズ)

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