どうも部員Xです。
ここ最近で年金がらみのニュースが何本かあった(というか年金のニュースがかなりある)ので、気になった記事2つを取り上げてみたいと思います。まぁ、その記事をみて私がどんなことを考えているかをつらつら書く、内心垂れ流し系の記事です。
1つは「「お父さんが死んでしまい困っていた」死体遺棄容疑51歳女逮捕 北海道苫小牧市」というニュース。
2つは「今の30~40代非正規を待つ「極貧」老後の超不安」という東洋経済の記事。
この二つのことについて、少し考えるというか、私が感じたことを書いて行きます。
「親の年金だより」で暮らす人は潜在的にどのくらいいるのだろうか
1つめニュースである、「「お父さんが死んでしまい困っていた」死体遺棄容疑51歳女逮捕 北海道苫小牧市」は、
父親とみられる70代の男性の遺体を自宅に放置したとして51歳の女が逮捕されました。
中略
調べに容疑者は「年金がもらえなくなると思った」と容疑を認めています。 警察は容疑者がこの家で父親と2人で暮らしていたことから、遺体は70代の父親とみて身元の確認を急ぐとともに、詳しい経緯を調べています。
出典:最終更新:9/7(月) 7:47 北海道ニュースUHB
というニュースです。
なんというか、ちょっと驚くのが、父親が死んでいて一番感じることが「年金がもらえなくなるから」なんですね。これ、ものすごく悲しいことというか・・・。
リンク先の記事を見てくれれば詳しいこと書いてあるんですが、布団に入って亡くなって、とかではなく、「居間に続く廊下で仰向けで・・・」とあります。おそらく、何らかの急激な不調(心不全とか)から廊下で倒れて、そのまま死亡したと思われます。動揺してしまったから、何もできず・・・?みたいな状況なんでしょうかね。ちょっと、どういう心情心理が働いているのかは、私にはわからないレベルですねぇ。
やっぱ、金なんですかね。私だったら、救急車か警察呼びますけど・・・。
「呼んじゃうと、年金が貰えなくなって生活できなくなる」って考えてなにもしなかったのでしょうか。めっちゃ悲しい。生活保護でいいじゃないかと思っちゃいますけど、違うんですかね。
じつは、この手の話は以前記事にしていて、「【悲報】社会的に死ねない人が今後増えそうな件」というタイトルで書きました。
この時も
父親の死を隠し年金を・・・6年間で1200万円詐取か
生きていれば今年で100歳だった父親の死を隠し、6年間にわたっておよそ1200万円の年金を不正に受給したとして、58歳の息子が警視庁に逮捕されました。
最終更新:2/11(火) 19:57
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ようは、生物学的には完全に死んでいるのに、行政上(社会上)は生きていたと。年金を受給するためだけに子供に社会上生かされていた、というニュース。
で、もう一点私が書いた記事で触れているのは、
「できる限り長生きさせてください」
一見、ハートウォーミングな話に聞こえるんですが、実際には入院している人の年金や資産が惜しいので、できるだけ長生きさせたいって家族がそれなりにいるって話みたいです。なんか、悲しい話だなぁと。
生々しい。でも、親世代の年金金額や、高齢者の医療負担率の低さを考えたら・・・胃ろうにしようが何しようが生きていてくれた方がいいわけで・・・そう考えても現代社会では仕方ない気もけっこうします。
それくらいに今の現役世代、とくに団塊ジュニア世代、氷河期世代からしたら、親の年金は大きな資金源なわけで、80-50問題が、90-60問題になると、こういったケース(家族が無理矢理に親を生かす)が増える気がかなりするわけです。
これは、親が胃ろう状態や、ほって置いたら死んでしまう状態なのに、延命治療を望む家族がかなりいる、という話なのです。これは、看護師である母親から聞いた実話であります。
なぜ生かしておくのか、は親の年金であったり相続問題(死んで一気に相続だと税金が高いから、徐々に移したい、とか)であったり。本人の人権無視で、生物学的には実質死んでいるのに、家族が社会的に生かす、ということ。
これも、悲しい話ですよねぇ・・・。
でもこの手の話・・・今後めっちゃ増えると予想されるわけです。それがもう一つのニュースに繋がると・・・。
氷河期世代で年金払ってない人がめっちゃいる=親に頼る?
2つめのニュース(記事)は、「今の30~40代非正規を待つ「極貧」老後の超不安」です。
1990年代半ばから2000年代前半の「就職氷河期」。その影響を全面に受けた世代が今、大きな格差に直面している。一度レールから落ちてしまった人に厳しい日本社会の特徴が、就職時期に「機会の平等」を享受できなかった中年世代の上に重くのしかかっている。
中略
むしろ気になるのは、中年世代(特に30歳代と40歳代)の未納率40%前後の高さである。厚生年金制度に加入していない人なら国民年金制度には加入して、しっかり保険料を納付しておいて老後の所得を確保しておきたいのであるが、かなりの人が納付していないのである。所得が低い人とか、それのない人が多いので、生活が苦しくて保険料を納付できないのであろう。高齢者になる間際に保険料を払い始めても、納入期間が短いので、年金給付の額が低く抑えられることを覚悟せねばならない。
出典:最終更新:9/8(火) 8:21 東洋経済オンライン 橘木 俊詔( :京都女子大学客員教授、京都大学名誉教授)の著書『中年格差』から東洋経済が抜粋し再編集した記事。
記事の他の部分も興味深い内容なのですが、私がピックアップしたのは、氷河期世代の第1号被保険者が国民年金に加入していない人が多い、という部分です。
・・・ようは、この人たちは将来、1つめのニュースにあげたような事件や、私が記事にした内容の事象を起こす予備軍なわけです。氷河期世代は団塊ジュニア世代と多少ラップしますから、人口ボリュームとしてはなかなかのボリューム。ゆえに、予備軍はかなりいる、と(今度調べてみます)。
でもどうなんでしょう、生活保護を受給されるより、親の年金で生活したほうが日本の財政的にはいい・・・そういう計算になるんでしょうか。この辺も今度調べてみたいんですが、うーん、全然明るい話ではないなぁ・・・。
親の年金受給額の方が、生活保護費より金額が大きいから、生活保護貰ってくれた方がいいような気もする・・・。賦課方式ですからね、今の年金制度は。
終わりに
今後、こういうニュース増えてくるだろうなぁと。というか、現時点でかなりの人数が、「死んだのに社会的に生かされてる」状況なんだろうなぁと。
行政としては、調べようと思えば正直、調べられると思うんですよね。あきらかに怪しい世帯は把握してるだろうし。まぁ行政上は無視できるレベルってことなんでしょうか。この辺も調べてみたいですね。
ってことで、今回は以上です。
ではまた。
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